君へ願うこと




開いたページ全面に載っていたのは入学式や


修学旅行などの行事のみんなの楽しそうに写っている
写真達だった。



その中に載っている、一人の男の子に



あたしは視線が離れなくなる。





この顔は何処かで見たことがある。


ううん、それどころか、毎日見てる顔だ。



でも


「ねぇちゃん?どうした?」


「あ、ううん。何でもない早く見て行ってよね」


それだけ壱に言うとあたしは机に向かった。





ぐるぐる回ってるのは、一人の男の子の写真。


でも..あの男の子は


市ノ瀬君は...