君へ願うこと



ご飯を食べ終えて後かたづけを手伝い、部屋に戻って机に向かうと



すぐにコンコンっとドアを叩く音が聞こえた。


開けるとそこには呆れた壱の顔。



「忘れてただろ」


「忘れてたって・・?」


「アルバムだよ、卒業アルバム!!」




あぁ、そうだった。




「ちょっと待って」



「ねぇちゃんの耳って本当に竹輪だよな」



落ち着くのよあたし。


あたしはお姉ちゃんなんだから殴ったら駄目。


壱の言葉を何とか無視してアルバムに手を伸ばした。