初めて柳君を見たのは入学式だった。
クラスがどこにあるかわからないあたしを
親切に教えてくれてそれで一緒に行ってくれたのが柳君で。
彼はみんなに優しくて。
あたしみたいな地味な子や、クラスであまり目立たない市ノ瀬君とも
話をしてるのを見たことがある。
そういうとこ、いいなぁって評判が広がって。
いつの間にか人気者になっていた。
誰からの告白も受けなかった柳君が遂にOKを出した女の子は
隣のクラスの可愛くて、小さな女の子だった。
「確か名前は霧島麻那」
「ぎゃ、ケイ」
「3月3日生まれ、O型。趣味はお菓子づくりと・・」
「やめて、篠原さん・・それ以上は聞きたくない」


