君へ願うこと



ふと足を止めてしまったのは


最近カノジョと別れた男の子と境遇が似てたからなのか。



ゆっくり顔を上げると



「やなぎ..くん」



柳君が他の男子と楽しそうに教室で話をしていた。



どうやら今日は部活が休みらしい。


周りにいる男子もサッカー部の男の子が多い。



「んー理由は色々あったけどさ」


ドアが閉められているからか


遠慮して話す事はないらしい。



「嘘付け~如月の目を引くため、だろ?」


笑いながら言った一人の男の子の声に耳を疑う。