君へ願うこと



      ※※



デート当日は朝から雨だった。




「おはよう」


「おはよう、如月さん」




せっかくのデートは晴れが良かったのに。


傘を差しながらデートなんて


これじゃあちっとも市ノ瀬君に近付けない。




ザーザーと激しく降る雨は


激しい音を立てて傘に当たって地面に落ちていく。



「如月さんにしては早かったね」


「酷い、あたしがまるで時間にルーズみたいな言い方しないでくれる?」