君へ願うこと




いくら好きな人が目の前にいるとはいえ


そんなに緊張してどうするよ!!



「何か今日はおかしいね」


「お!おかしくなんか・・ないですよ」


「ほら、顔真っ赤だし」


「ま、真っ赤・・かな」


「うん・・熱でもあるのかな」


「ひゃ」




少し冷たい市ノ瀬くんの手があたしのおでこにふれる。


それだけで


ドキドキドキドキ

ますます心臓の音が速くなっていく。


「ちょ・・ちょ市ノ瀬君・・」



「うーん・・熱はないかな」