「如月さん、喉乾かない?」 「あ、うん」 せっかく市ノ瀬君がヨーヨーを釣ってくれたのに。 あたしの気持ちは晴れないまま。 「じゃあ買ってくるから、此処から動かないで」 「あ、市ノ瀬..くん」 声をかけたけど、その時にはもう市ノ瀬君の後ろ姿は 他の人に紛れて見えなくなってしまった。 取り敢えずこの人だかりだし。 なるべく人の邪魔にならないように端っこによる。