隷従執事の言いなり



ピンチに現れた救世主の先生に、碧が大変な事を伝える。

「私、木からおちて…!それをあおいがかばったの…!だから、だから…!」

『…木から落ちた!?お嬢様!お怪我はございませんか!?』


私は碧を助けてほしいのに、先生は碧の方を見向きもしない。


「私はだいじょうぶなの…!だから…早くあおいをたすけてぇ…!」

『何処か痛い所はございませんか!?……もしもし、直ぐに来て下さい!お嬢様が!』



お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様。

先生が心配するのは、庇われて怪我の無い私ばかりで。

横たわる碧は後回し。


「…なんでぇ…!!あおいが…あおいが死んじゃう…!!」


私は納得出来ない優先順位を目の前に、何も出来ない自分が悔しくて。

腹立たしくて。


このまま碧が目を開けなかったらどうしよう。
とか、自分のせいだとか。

もはやパニック状態で。
私は号泣するしか出来なかった。