そんなの今度こそ、肌を隠すものが無くなってしまう。
「何のために…!?」
『見ていただければ分かります』
だから早く渡せ、という事か…。
でも、でも…!
『早く会場に戻らないと皆様が心配なさいます』
「こ、こっち来ないで…!」
まるでおばけのようにシーツをかぶって、後ろへ後ずさる。
『大丈夫です』
何がだ…!
何が大丈夫なんだ…!
何も大丈夫じゃないってば…!
「や…だ……、碧だけは…やなの…!」
遂に碧の手が私に触れそうになった時、思わず出た言葉。
だって、碧だけには、こんな恥ずかしい姿見られたくない。
きっと心臓がどうにかなってしまう。
『…………………そうですよね』
「碧…?」
一瞬止まった碧の手。
そして、酷く悲しそうな顔が見えたのも一瞬。
そして、それが消えた瞬間、
『大丈夫です。私はお嬢様の裸を見た時であろうと決して動じません』
肌が冷たい温度に触れて。
『下着姿なら尚更。何も感じませんのでご安心を』
私の肌を隠すシーツは一瞬にして碧の手に握られていて。
『私とお嬢様は恥じらいを持ち合う関係ではないでしょう?』
私は碧の前に下着姿を曝していた。
『何故なら私達は、執事と主、なのですから』



