〔悠也〕 朱音って呼ぶつもりもなかった。 頬に手を当てるつもりもなかった。 キスするつもりもなかった。 今俺の目の前で朱音がびっくりしたまま固まっている。 それなのに俺の顔見てそのまま動かなくなった朱音を見てキスせずにいれなかった。 「ごめん。」 「うん…」 「もうすぐ着くから…」 「うん…」 朱音はそのまま車が止まるまで固まっていた。