「朱音?時間だぞ?」 そう言って手を離そうとしたけれど、朱音は俺の手を離さなかった。 「どうした?」 「あたし…帰りたくない…」 俺にそんなこと言ったらどこ連れて行くかわからないけど… でも、まだ高校生の朱音を遅くに連れ出すのはよくないことぐらい俺にもわかる。 「また今度どこか行こう?今日はもう時間だから、親心配するだろ?」 そう言って右手で朱音の頭を撫でた。 「うん…」 「また帰ったら電話するからな」 そう言って朱音を家に帰した。