学校が好きだ。
中学生になって間もないけど、本当に楽しい。
持ち前の明るさで友だちがたくさんできたし、
所属するバスケ部の先輩にちょっぴり気に入られていた。

佐野 優亜(サノ ユウア)
東第二中学校一年
バスケ部所属
どこにでもいる中学生。

今日は月曜日、バスケ部の朝練の日だ。

「優亜!おはよ。まじ眠い。」
そう言って話しかけてきたのは、
小学校のときから仲の良い美麗。

本郷 美麗(ホンゴウ ミレイ)
東第二中学校一年
バスケ部所属
身長が163cmという長身だ。

「美麗、おはよ。あたしも眠いっての。」
「やっぱ。まあ、優亜より朝強いけど。」
「うるさいなあ。」
なんてくだらない、なんでもないような会話を
美麗とするのが好きだ。
もちろん、深刻な話や、相談事もするけど。