しばらくすると末永は起き上がり、あくびをする



そして私の方に目を向けると、ビクッと驚く




「おぉ、びっくりした…いたのかよ…」




私は笑いそうになった





「ずっといたよ!でも気持ち良さそうに寝てるから」




そういうとまた横になり、私をみあげる




「声かけろよ〜。」




「今日学校来るの早いね。」




「まあな、テストだし…お前も今日から来るし…」



そんな言葉になんだかくすぐったくなる




「テストなのに勉強しないで寝てたの?」




そう意地悪を言うと末永は笑う



「いいの、俺、そんなに頭悪くねえから!以外と勉強できるんだぜ⁇」




「ふ〜ん。」




私がそう流すと末永は面白くなさそうな顔





「それならあの子に勉強教えてあげたら⁇かなり苦戦してるけど」



そう振り向き、西岡俊介に目をやった





教科書を必死にめくり頭を抱える姿




末永は苦笑い




「あいつはどうせ昨日まで何もしてなかったんだよ。で、今になって焦ってる。」




そう笑う




私は飽きれ、前を向いた





そしてテストは始まった。