宏太といるときもたまに末永のことを思い出す





そして今みたいに胸が苦しくなる





こんな奴好きなわけはないのに





昨日も宏太に抱きしめられたとき、一瞬だけ末永の顔が頭に浮かんだ




私は無理やりけして、宏太のことだけを考えた





そんなことを思い出しているとき、少し教室がざわめいた




「橘さんおはよー!久しぶりだね?」




「もう少しでなう休みだし、今学期は来ないのかと思った」




そんな声が耳に届いた





私は起き上がり、声の方へ目を向けた





そこには久しぶりにみる橘さんの姿





あのトイレ事件からずっと学校にきてなかった





ぶっちゃけもう転校するのかと思ってた






私が眺めているとバチっと目が合い、狂気のような目で私を遠くから睨んでいた





そして、不気味ににやっと笑う





私は目を逸らし、また目をつむった






また面倒なことがおきそうだ。