鈴の音が響く頃


「会うだけですし、問題もないでしょう。楓が反応する人間に、私も興味がありますし」

「そーですかっ。なら、行ってきな」

「蒼さまは、着いていかないんですか?」


きょとんと蒼をみる


「地主神と、鈴二人だけの約束だよ。私たちが介入しちゃいけない」

「えええ〜」


蒼がポンポンと
縁の頭を撫でる


「気になるだろうけど、諦めな」

「ごめんなさい、縁。今回は1人でいきます」


しょんぼりしたあと、
小さく はぁい と
言うのが聞こえた