そして、3Fの一番奥の教室は、意外な事に 電気がついているようだった。 ”あれ?他にも忘れたヤツがいるのか?” いつもみたいにダッシュで中に入らず、廊下 から窓ごしに、中をのぞいた。 ”誰もいないのか?” よく見まわしてみる・・・・・と、黒板側の カーテンの隅に、クラスメイトの”おち”が こちらを向いて立っていた。 そして、その手前に、少し重なるように、紺 に白の細いストライプの入ったジャージの 背の高い後姿があった。 ”え?何?”