そして、俺は、クラブを休むようになった。 1年のクラブの仲間は、わざわざ家に来て引 き留めようとしてくれた。 でも、そんな心使いも、あの時の俺には、わ ずらわしかった。 しばらくのやり取りの末、出た”あの言葉”。 「お前には、関係ないだろっ。」 「試合に負けた位で、お前らしくないよ」 あいつの懸命に話す言葉が、俺が言われ たくない心のキズにふれた。 ”俺らしくないって、何だよ!! お前が、俺の何を知ってるんだよ!” 「もう、ほっといてくれよ!」