この瞬間は、止まっているように感じる----。 廊下から降り注ぐ太陽の光りが、この人の茶色い髪に光って輝いた。 この学校1の不良生徒、楠木颯。 “北河翼 出席番号9番” “楠木颯 出席番号10番” これが… うちと颯の出会いだった。 出席番号で前後の席になった。 ただ…それだけだった。