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『お前は男だ』
そう言ったのは、仁叉、お前。
「何でそんな喋り方になるの?」
だって、それはアンタが、
「小さい時に教え込みすぎたかな・・・」
そうやって、直接体に叩き込むのがお前の主義だ。忘れる訳が無い。
「今、凄い理不尽だ、って顔してるね」
当たり前だ。今の今まで俺は男、で。
ついさっきに、女になれ。で。
「仁叉が分からない」
「分からない?」
「最初は男みたいに喋れって俺を殴ったのに、今は女みたいに喋れって殴ってる」
また、顔に激痛が走った。
「・・・・・・‘俺’じゃないでしょ」
「・・、わ 私はお前の人形でもない!」
好きなように繋いで、好きなように酷使する。
「私は私で生きたいんだ!!」
「生抜かすなよ。女一人で行く所なんてどうせ風俗か使用人って所でしょ。仮にもお前は囚人なんだから」
「誰のせいでッ!!!」
「あん時は可愛かったよね、二人とも。筋肉を奮立たせる薬で悶えて」
薬は間違えると薬物と同じだからね。
「・・・・・・・ソレを飲ませのはお前だろ」
「そうでもしなきゃ、1-4地区なんて潰そうとしなかったじゃん。」
「当たり前だろ・・・、」
「殺人兵器として育てたはずだったけど」
ぎろり、と無花果が仁叉を睨む。

