-数十分後- 花火はそろそろ終わるはず。 正直座ってただけで全く見てない。 涙で滲んで見れなかった。 もうメイクなんてボロボロで、 その顔を拭いた浴衣も汚れちゃった。 もうヤケになっちゃって、 どうでもよくなっちゃった。 こんな姿なら、会ったとしても ただ恥ずかしいだけだよね。 ちょっとみてほしくないかも…。 「もう帰ろ…。」 私が帰ろうと思ったその時ー。