本当に帰ろうと1歩踏み出したその時ー。 ……バチッ。 雅樹と目が合ってしまった。 自分の事にいっぱいいっぱいで 雅樹たちが近くにいる事忘れてた…。 雅樹の顔を見ると、ドキドキする。 顔が赤い事は夜の暗さの おかげでバレてないはずだけど。 諦め悪くてごめん…。 “終わってる。” そう言い聞かせたけど、 そう簡単には忘れられなかった。 どこまでも諦め悪い私。 消えたはずの涙が頬を伝うー。