シロウサギは、

雪の上を

踏み締めるように

ゆっくり

歩きました。


「それで、どれが一番

キレイだったんだい?」


「どれもみんなキレイで

一番は

決められません」


「では、どうするのだな?」


「この雪のおかげで

僕のこの体の白色も

キレイな色だって

気がついたんです」


「ほ〜」


シロウサギは、

立ち止まって

神様を見ました。