あたしはあれから変わった。
いい風じゃない。
忘れようと努力するんだけど、
無理みたい…。
本気で恋しちゃったみたい。
レイタとアヤちゃんは相変わらずだよ。

学校は、夏休みが明けると行われる体育祭の話だったり、合唱コンクールの話だったりであわただしかった。
あたしはそんな気分では到底なかったけどね。
でも、みんなの前では明るく振舞った。
迷惑はかけたくないし、
みんなといると楽しいからね。



あと、レイタと話さなくなって、唯一楽しみだったものがある。
それが配られるプリント。
でも、レイタはアヤちゃんと話してるせいで、
後ろも見ずにまわしてくる。
しかも、このごろレイタは冷たい気がした。





たまにレイタが1人のときに話しかけるんだ。
でも、レイタは前みたいに笑ってくれない。
だから、あたしはレイタと話してもレイタの笑顔が見られない。


―――どうして…。




最近はずっとそう思ってへこんでる。
そして日に日に気持ちは重くなる。
なんでだろ…。
忘れたほうがいいのかな?
でも、やっぱり忘れられそうにない。
でも、忘れよう。
そう思った。