席替から1週間たった。
あたしははやく席替がしたくてたまらない。
だって、前を向けば…
嫌でも目に入る、2人の仲良さそうな光景。
どうしてだろ?
あれからレイタとはまったく喋れずにいた。
そんな日々はものすごく長く感じた。
いままで、あんなに楽しかったのに…。
レイタがいない日々はこんなにもつまらない。
そんなときでもミユはあたしを励ましてくれた。
ミユとか友達といるときはレイタのことを少しでも忘れられた。
でも、やっぱりミユと喋っていても、
視界に写るレイタを目で見てしまっていた。
でも、見えるのはアヤちゃんと喋っている姿。
なんであんなに仲良いの?
なんでそんなに笑いあってるの?
レイタ…、少しでもいい。
その笑顔をあたしにも向けて…。
ねぇ、レイタ…?
どんなに心の中で叫んでも、
どんなに泣いても
どんなに悔やんでも
あたしの心があなたに伝わることはない。
わかっているけど
悲しみは収まらなくて、
嫉妬する気持ちは抑えられなくて。
どうがんばってもあたしがあの仔になれるわけなくて
何回も思った、
あの仔に…アヤちゃんになれたらな…。
どんなにいいだろう…、
どんなに幸せだろう…。
そう思っても、
今のあたしには悔やむことしかできない。
なんでこんなに辛いの?
なんでこんなに苦しいの?
ねぇ、どうして?
誰か教えて。
誰か助けて、
苦しいよ、胸が痛いよ…。ねぇ…レイタ…。

