―――――― ―――― ―― 今日は相手の姫が輿入れする日で、城内は浮き足立っていた。 俺の…結婚相手、だ。 まだ元服もしていない、13の歳で結婚。 姫を武田に嫁がせることで同盟を組み、敵対している北条を滅ぼす。 いわば、政略結婚だ。 全く珍しいことではない。 俺もそれが当たり前のこととして育ってきた。 武田の為なら、当然のこと。 だが…どのような娘なのか。 変な噂を聞いたことがある。 「鬼のような娘」だと。 鬼のように気性が荒いのか、鬼のように強いのか。