「じゃあ…俺帰るよ」

「え…雨降ってるし泊まって行って?」

「じゃあ…俺んち来る?」

「なんでそうなんの!?」




 ドや顔でそういう空。




「泊まってきたら? 美雨、何か悩んでるでしょ?」

「え…」




 ママにそう指摘された…。





 ママって案外鋭いんだよね~。






「優枝! いつまで外にいんの。早く中に入れ」

「あ、蓮~」




 ベランダから顔をのぞかせたパパはママに手を振りながらそう言った。




「じゃあ俺らは俺んち行ってきま~す♪」

「はいはい、明日は学校なんだから早めに寝なさいね」

「もちろんです♪」




 


 ママ自分が言ってることわかってんのかな?