結局、家まで送ってもらった私は空を急いで中にいれた。



「…大丈夫?」

「…まぁ」

「お風呂でも入ってゆっくりしてこれば?」

「じゃあシャワー借りるな」




 ふらふらとした状態でシャワー室に向かっていった空。





「空君…まだ雨ダメなの?」

「うん…」



 ママが心配そうな顔をして私の横に来た。




「…どうすればいいのかしらねぇ…」

「本人も直す気はないみたいだし…今はこれが限界だから仕方ないよ」

「そう?」



 雨はダメなのに水は平気なんだよね。





 本人いわく匂いが違うらしいけど。




「…美雨明日仕事だ!! 早く寝ろ!!」


「ひゃぁ!!」




 部屋でボーっとしてるといきなり律が入ってきた。



「帰ってたんだ」

「今帰った」

「御苦労さまでーす」