かつて、人々と世界と共存していた種族があった。

褐色の肌―。

黒い髪―。

黒き翼―。

しかし、その種族はいつかに人間に、世界に、神に見離され、忘れ去られた。

後に、その種族はこう呼ばれた。

“異人”と―。