「かしこまりました!!」

国民は一礼をし、町へ戻って行った。

リィナは深く息を吐いた。

「それにしても……一体誰が……。」

「わかんねぇ……。リヴェンの国王の失踪に、女神像破壊。裏に何かあるんじゃ……。」

城は、国境とは正反対に静かだった。



一日目の国境の戦いは、夕方に終了した。

長い戦争になると、予想したため、両国引き上げた。

ルーゼンの王国騎士の犠牲者は8人。

リヴェンは18人。

この時点で、ルーゼンの戦力が、リヴェンより強いことを意味していた。

犠牲になった騎士たちを、棺桶に寝かせ、その日のうちに仮装した。

リィナをはじめ、レイド、ヴァィ、シュー、王国騎士たちが彼らを見送った。

「ありがとう、みんな……。お陰で私たちは無事よ。ゆっくり天空で休んでね。」

リィナは涙を溢した。

レイドたちも、涙を浮かべた。

それは、悲しみ、怒り、無念を持っていた。

「早くも犠牲者が出てしまいました……。すみません!王女様!」

シューはまた土下座した。

「やめて。彼等の前でそんなこと。死んだ彼たちに失礼よ。」

「し、失礼しました。」

シューは立ち上がった。