「カラス……にしては大きい……?」

母親はただ空を見た。

パァァア……

「焼き尽くせ。」

ドッッッ!!!!

「きゃぁぁあ!!」

「うぁぁああ!なんだ!?」

ゴオォォォオオオッッ!!!

突然、炎が街を襲った。

建物が焼かれ、人々は逃げ回った。

「城下町の人間は殺しちゃいけねぇんだよな?」

ジェネルが尋ねた。

「あぁ。殺していいのは騎士と歯向かう奴ら。お?ほら、あそこに騎士がいるぜ。」

ビュンッ!!

ガゼットは高度を下げ、騎士たちのもとへ駆けた。

ドッッ!

ガゼットは地に足をつけた。

「お前か!?城下町を焼いているのは!?」

4人の騎士たちは構えた。

「俺だけじゃねぇけどな。さぁ楽しませてくれよ?これは血祭り(ショータイム)なんだからよ!」

ガゼットは腰に差した剣を抜いた。

「ルーゼンの王国騎士をなめるなっ!!!」

うぉぉぉぉおおお!!!

「いいなぁガゼット。俺も標的を……お?出てきた出てきた!」

城から続々と騎士たちが駆けつける。

「バリック、俺はあいつらを殺る!」

「あぁ!好きなだけ暴れろ!」