「僕も強くなりたい!」

6歳のジェネル。

「オルディンについていく!」

3歳のローズ。

「僕も!」

2歳のバリック。

「神様なんて信じるな!信じていいのは俺達10人だけ!ここからスタートだ!!」

「おぉー!!」



「―……それがオレたちの始まりだった。」

レイドは一口、ジュースを口にした。

リィナは口を押さえて驚きを隠そうとした。

「なんて酷い……。そんな残酷なことって……!」

「私は書物庫でそういった事件を述べた書物を見たことがあります。」

シューは言った。

「あの後、首のない女性の死体と、大量の骨がそこに残されていたのですよね?」

「オレがオルディンから聞かされたのと一致する。やっぱり事実なんだな。」

レイドは足を組んだ。

「話を続けよう……」



レイドがリィナたちに過去の話をしている頃、ロイドたちは里に着いていた。

「ヴォルフィット様、何か食べますか?」

ローズはオルディンの身体に宿ったヴォルフィットに尋ねた。

「うん、食べる〜♪ありがとう、ローズ♪」

…………?

3人は硬直した。