「おぎぁぁあああぁぁあああぁぁあああぁぁあああ!!!」

ドッッッッ!!

レイドが発動させた魔法陣からものすごい風が吹き荒れた。

「レイド!?」

「泣き止めレイド!!」

しかし、レイドは泣き止まない。

「おぎぁぁあおぎぁぁあ!」

レイドの顔についた返り血が涙で流れる。

オルディンは振り返ってレイドを見つめた。

「この魔力の感じ……ラックさんと同じ……」

ゴォッッッ!!

魔法陣から火柱が上がった。

数は8つ……

「ヤマタノオロチ……!?」

「ああぁぁあああ!!!」

シャァァァアアアアア!!!!

ドッッッッ!!

レイドの放った火柱が龍に姿を変えて、闇に飲まれる男たちに襲いかかった。

「うぁぁぁぁああ!!!!」

「熱い!!し、死ぬぅぅぅ!」

「助けてくぇぇえええ!!!!」



オルディンたちは海を囲む里にたどり着いていた。

みんな血だらけになって立っていた。

魔法が使える子供は、火の魔法で母親たちの遺体を焼き、頭の遺骨を持っていた。

「あいつらは今でも闇と炎の中で苦しんでいるだろう。」