「うぉぉぉぉおおお!!!!」

オルディンは大量に魔力を注ぐ。

魔法陣の光は激しく輝いた。

「撃て!」

ダダダダダダッッ!!

銃弾の雨が降りかかる。

チュンッ!

チュンッチュンッ!

しかし、銃弾は魔法陣から放たれる光に消された。

「な、なんだと!?」

「そんなバカな!」

男たちは動揺した。

「父さんは立派な戦士だった。母さんは女神だった。なのに……なのに……なぜ殺したんだぁぁぁあああ!!?」

ズワッ!!!

魔法陣から黒い光が放たれ、男たちを包んだ。

「な、なんだ!?」

「この黒い光は何なんだ!?」

オルディンが11歳で禁断の闇系魔法を習得していたのを知ったのは、この時が初めてだった。

「貴様等は苦しみの中で死ねぇぇぇええええ!!!」

「おぎぁぁあおぎぁぁあああ!!!!」

レイドが激しく泣き叫んだ。

それは異常な泣き方だった。

「レイド、泣き止んで!もう大丈夫だから!」

ローズはレイドをあやすが、全然泣き止まない。

「レイド……?」

「おぎぁぁあああおぎぁぁあああぁぁあああ!!!!」