ラックたちは剣を抜いた。

「オレたちにはまだ翼と剣がある。甘く見るな、魔法だけが武器じゃねぇ!」

「貴様等から魔法がなくなればただの空飛ぶ人間!さぁ構えろ!殺れ!!」

チャキチャキッッ!

男たちはライフルを構え、銃口を向ける。

そして、大砲を担ぐ大男はそれを下ろし、水晶を手にした。

「行けぇぇええええ!!!!!!」

ラックたちは猛スピードで男たちに飛び込む。

銃弾を避けながら突き進む。

「自分たちの魔力でくたばれ!!」

カッ!

大男は水晶を光らせた。

パァン!!

「―……!!」

ラックの後ろを飛ぶ仲間たちを薄紫の光線が貫いた。

「がっ……!」

光線は心臓を貫いていた。

「そ……んな……!」

バシャンッ!!

バシャンバシャンッッ!!

次々に海へ落ちて行く。

足元の海は赤く染まった。

「みんなぁぁぁああ!!!!」

ラックは叫んだ。

生き残ったのはラック1人となった。

「うぉぉおおおお!!!!」

ラックは涙を流した。

「許さねぇ!!貴様等は絶対に許さねぇ!!」

ラックは限界のスピードを打破し、男たちのリーダーめがけて突き進む。