リィナは、胸の前で手を合わせ、目を閉じた。

レイドも足元に魔法陣を浮かばせ、優しい風を起こし、それで部屋を包む。

床に描かれた魔法陣の光が、黄色く輝く光に変わった。

「集いし、神に遣える者たちに、この世界を愛する者たちに、祝福を。」

キィィン……!

リィナの言葉で、魔法陣の光が部屋を包み、光が弾け、星屑が落ちるように、光は欠片となり。宙を舞った。

「ようこそ、私の家族へ。」