ガッ…

2人の上に瓦礫が落ちてくる。

もうダメ……。

リィナは諦めた。

力強く目を閉じた。

…………?

しかし、痛みはなかった。

ゆっくり目を開けると辺りには青空が広がっていた。

「…………え?」

「大丈夫か……?」

彼女の顔の近くに、レイドの姿があった。

「すまねぇ……」

「レイド!!」

リィナは泣きながら、レイドにしがみついた。

レイドは翼を羽ばたかせ、空を駆けた。