ロイドはティアラの遺体を里に連れて帰った。

バリックたちは驚きを隠せなかった。

ロイドは、これまでの経緯を全て語った後、

「オレたちで供養してやりたいんだ……。」

と、発した。

バリックたちは黙ってうなずき、みんなの魔法で彼女の遺体を焼いた。

「―――――――!!!!」

ロイドは感情を押さえられず、火葬中に泣き崩れた。

オルディンはロイドの肩をさすった。

彼女の骨を、里で1番綺麗な高台に埋め、墓を作った。

〜ティアラ・バスティオン ここに眠る〜

ロイドはしばらく彼女の墓から離れなかった。



ロイドは、自分の部屋に閉じこもって泣き続けた。

「ロイド……。」

オルディンを先頭に3人は、ロイドの元を尋ねた。

「ロイド、俺達何にもできねぇけど、頼ってくれよ。」

「オレは……」

ベッドに寝転び、枕に顔を埋めながらロイドは喋った。

「……言えなかった…。」

顔をあげ、起き上がり、ベッドに腰かけた。

「好きだって……愛してるって言えなかった……!!」

顔を手で覆った。

「早く……連れていってやるべきだった……!オレの理想図なんて、ただの理想にしか過ぎないのに……!!」