ロイドは繰る日も繰る日もティアラに会いに行った。

毎日違う話が次々と出る。

「あ!そうそう!」

ティアラは何か思い出したようだ。

「ん?」

「アタシね、外出を許可されたの。」

「おお!よかったじゃねぇか。」

ロイドとの密会はバレていないようだ。

「だからね、明日。あの湖に連れてって欲しいの。」

「任せろ!」

「ありがとう♪」

2人は明日、湖に行くことを約束した。



いきなり豪邸からいなくなるのは、さすがにまずい。

だから、ティアラは街を出て少ししたところにある、小さな湖で待った。

もちろん馬車で。

「ロイドォォ!!」

テァアラは空に手を振った。

「ティアラ!」

ロイドは空から下りてきた。

すぐに、ティアラを抱き抱え飛び立った。

「ねぇ、ロイド。」

「なんだ?」

空を飛んでいる時、ティアラはロイドに話掛けた。

「アタシ、アナタとこのままどこかへ行きたいわ。」

「な!なに言って……!」

「アナタがいればアタシは自由だもの。」

ティアラはロイドの胸にもたれた。

ロイドは顔を赤くした。