「そうか。よし、その条件のんでやるよ。」

ロイドは窓から部屋に入った。

「あ……大丈夫なの?」

「平気平気。オレ、逃げ足は速いから。」

「ぷっ!何それ。」

2人は笑った。

そしてロイドは自分の里の仲間の話や、今まで見てきた魔法の話。

最近行った食材補充ポイントが、山奥にあって熊に襲われた話。

ティアラはずっと興味津々で笑って聞いていた。

そんな日々が長く続いた。



「ロイド、お前最近楽しそうだなぁ。」

バリックがロイドにそう話掛けた。

「ん?」

「毎日外に出ては嬉しそうに帰ってくるし、何か匂いが変わったぞ?」

「ば、ばか!!そんなわけあるか!」

「顔赤くしてやんの!ははーん……さては女だな?」

ロイドは顔を真っ赤にした。

耳まで真っ赤になっている。

「図星?」

話を聞いていたローズが尋ねた。

「ちょっと前に知り合ったんだ。初めて逢ったのは……」

ロイドは知らぬ間に、ティアラのことを2人に話始めていた。

その時、ロイドは嬉しそうに話していた。

「……ふーん。それで、ロイドは彼女に恋をしたんだ。」