「…………。」

「こんな奴等、みんな死んじまえばいいんだよ!!!」

バリックは眉間にシワを寄せて、オルディンに吐き捨てた。

「…………それはいいかも知れない。」

ポウッ

オルディンは瞳を赤に染め、魔法陣を発動させた。

「…………切り裂け。」

ブンッ!

彼は剣を勢いよく振った。

ブワッッッ!!!!!

ズバズバズバズバズバズバッッッッ!!!!!!

「ぐあぁぁぁぁあああ!!!」

騎士たちは風の刃に襲われ、血に染まった。

「やりすぎ!」

2人を後ろでローズが見ていた。

「ん?」

「せっかく俺も殺ろうと思ったのに。」

ローズはため息をつく。

バリックは白い歯を見せて笑った。

「それは残念だ。」

「ひどいね。」

ローズは微笑んだ。

「ロイドは……?」

オルディンはローズに尋ねた。

「ロイドなら今、城に行ったよ。」

「遂にこの時が来たか!」

「待ちわびたぞ……。」

「ロイドたちに期待しないとね♪」

3人は城を見つめた。



「城下町は半壊!城下町に出向いた騎士たちは、半数が全滅!」

ダイが王座の間で、リィナに報告した。

「何ということだ!!!」