ロイドが激しく威嚇した。
こんなに興奮している彼を見たのは、オルディンにとって久々であった。
「人間とは悲しい生き物だ……。」
バサッ…
オルディンは大きな翼を広げ、空高く飛んだ。
「オレには、アイツ以外の“聖人”は敵だ……。」
オルディンの立っていた場所に立ち、海に呟いた。
†
ジャラッ…
約束通り、レイドは外に出させてもらった。
バリックがレイドの両手を拘束し、そな鎖を掴みながら歩いた。
左足首に枷はついたままだ。
自分が閉じ込められていた部屋は、薄暗い洞窟の奥で、出口に近づくと溢れんばかりの光が差す。
レイドには久々の光だ。
出口を出ると、眩しい日差しに一瞬、目をくらました。
しかし、すぐに目は慣れ、外の景色をハッキリ見た。
「海だ……。」
ルーゼンの城がある場所は、内陸部であったため、レイドはあまり海を見たことがなかった。
“異人”たちの住むこの場所は、海を囲むようにそびえる崖を削り、無理やり住み処を作り出したようであった。
移動手段は翼。
あまり、道はなかった。
「これが……お前たちの住む国か…?」

