「これは闇系(ダーク)魔法だわ。」
「闇系魔法……?」
「古代に封じられた禁止魔法の1つよ。まさか、この時代にまだ使える者がいるなんて……。」
禁じられた魔法に閉じ込められたようだ。
「なんで封じられたんだ?」
「闇系魔法は、魂が“異世界”へ連れていかれる。」
「は……?」
アクリスの言葉が全く理解できない。
“異世界”とは何なのか。
魂が連れて行かれるとは…?
「私達の魂、つまり意思のみがこの世界ではなく、別世界へ連れて行かれる。過去や幻想世界をさ迷わされる。」
「な……なんだそれ!?」
「この魔法にかかった人間は、精神的なダメージを受ける危険な魔法よ。だから、禁じられたのよ。」
要するに、闇系魔法は精神的なダメージを受けさせる魔法は禁じられているということだ。
それにかかってしまったレイド達はどう切り抜くのかだ。
「どうやったら振りきれる!?」
「聖光(フラッシュ)魔法が唯一の闇系魔法を貫く魔法よ。あなたたちに使えますか?」
「は……初耳だ。」
「困りましたわ。オルディンという者の言う通り、時間が経つのを待つしか……。」