そして黒い翼…。

「“異人”ですか!?」

「あぁ、そうだ。」

「お友達……?」

「なわけねぇだろ!」

レイドは激しく拒否した。

レイドとフィルは馬から降りた。

「私はオルディン。ロイドの頼みで、貴様等を足止めする。」

シャッ…

オルディンは剣を抜いた。

フィルも左手に剣を持つ。

「時間がねぇんだ!すぐに退いてもらう!」

「レイド……貴様にはがっかりだ。」

ビュッ!!

オルディンは猛スピードで突いてきた。

レイドはとっさに避け、魔法陣を浮かばせた。

「切り裂け!」

「護れ。」

ピキーンッ!!

ガガガガッッ!!!

パリーンッ!

「弱い……。」

「雷光!!!」

「……邪魔な。」

ピキーン!

ドッッ!!

バリバリバリッッ!!!

「痺れんな。」

ブンッ

パリーン!

剣で内側から結界を裂いた。

オルディンには全ての魔法が弾かれてしまう。

彼の魔法を発動させるスピードは迅速だ。

目にも見えぬ速さで結界が張られる。

「何だそのスピードは……遅い遅すぎる。」

オルディンはつまらなさそうに顔をしかめた。