ロイドの腕にしっかり捕らわれたリィナ―。

彼は一枚の羽を抜き―…

グサッッ!!

「……っ!」

彼女の首元に刺した。

「お前が悪いんだぞ……?」

ロイドはにやけた。

「さぁ……直に王女は死んじゃうぞ〜。」

――――!!!!

レイドは言葉に出来ないぐらいショックを受け、心の中で叫んだ。

「貴様!王女様に何をした?!」

「オレの翼には毒がある。さっき教えただろ?騎士達の身体を巡った毒はほんの少し。だが……」

汗が重く流れる。

「こうやって集中的に毒を流せば、猛毒へと変わる。」

「……!!!」

「…………なんてことを!!!」

ロイドはクスクス笑った。

「オレが解毒の魔法をかけるか、死ぬかの2択だ。」

最悪な状況にリィナは陥った。

生きるためには、ロイドの力が必要。

しかし、ロイドに頭を下げるなんてことは……。

「毒が、完全に身体に巡るのは約3日。あと3日で王女は死ぬ。」

リィナの意識が遠退き、完全に意識がなくなった。

ロイドは彼女をその場に寝かせ、割って入った窓へまた、一瞬で戻った。

「王女様!!!」