ちゆまど―世界は全て君のために―



半分もない。また新しい例えだが、今のシブリールさんの状態には的をいているだろう。


笑う姫様。本当に楽しそうだった。


「本当に完璧に直せるのだろうな」


「戻せますよ。いかなる奇跡が起きたとはいえ、そこに“人体”が絡むのなら、私の得意分野です。体の修正、半分をもとに戻すだけでいい」


「理屈はかなっているが、仕組みがな……」


「過程を無視して、結果を出すのが術者の特徴なのですよ。魔術師と違って、魔力の変換、イメージの具現化、出現の補正がいらない。そうしたらそうなった、ではなく、最初からそうなっていたと勝手に事実(現実)を組み換えるのですよ」


「神の創作だな、まさしく」


「嫌だなあ、あなたに比べれば神には程遠い。ねえ、“世界殺しの魔導師”さん」