ちゆまど―世界は全て君のために―



金髪さんの疑問に、長髪さんが付け足す。


おお、とぽんっと手を叩いて――不謹慎ながら可愛かった。

金髪さんが思い出したように言う。


「そうだ、ロード。こいつら通せ」


「なぜ、君に指図されなければならない」


「たまには俺の言うことも聞けよっ。姫が客人が来るから、招けって言ったから、俺はそれを伝えにここへだな」


「また執務をサボる口実か」


「いや、なんか大事な客人らしいから。必ず通すようにだってさ。ほら、お前らついてこい」


扉が全開になり、中に入れられる。


長髪さん――ロードと呼ばれてたかな、は、あまりいい顔をしていないが。


金髪さんは気にすんなと無視して進んだ。


ロードさんに頭を下げて、進む。