ふと空を見上げれば、そこには優しい青と、ぷかぷか浮かぶ白。 太陽の光が少し目にしみる。 「昨日は大雨だったのに」 「晴れて良かったじゃん。だってさ…」 言いかけた言葉を紅茶と一緒に飲み込んだ。 「だって…何?」 さっきの続きを待つ彼女に横顔を見せ 「っなんでもない!」 と、ぶっきらぼうに返事をした。 (だって…) (晴れたから君とこうやって) (幸せな時間を過ごせるんだろ?)