穏やかな雰囲気の中で、ゆっくりと流れてゆく時間。 香る湯気と宝石みたいなお菓子。 二人で色んな話をしながらするお茶会。 「アールグレイだ。」 「良く分かったね。…あ、蜂蜜入れてみて。」 お日様の光に当たってキラキラと輝く黄金色。 紅茶の中に溶かして飲んでみれば、爽やかな甘さが広がった。 「美味しいよ。」 もう一口飲んで栞にも勧める。 「本当、アールグレイに良く合う。」 幸せそうに笑って僕と同じように、もう一口飲んだ。 (こんな幸せが) (ずーっと続きますように…)