「紗羅もいいよね?」 もう1人の王子様。 正反対の黒色の髪に、黒色の瞳。 優しそうな笑顔は少し似ていた。 双子、なのかな。 「大丈夫。こっちの子も準備できてるから」 隣には女の子が1人。 あたしと同じの不安げな顔。 ...でも可愛いな、この子。 なーんて言ってる余裕なんてないんだった。