アイスの棒を見て、涙が溢れた。 直哉… 遅いよ。 いつも直哉の思ってることはどこか遠回りして私に届くんだ。 「直哉…」 私涙がどんどん溢れる。 そんなときだった。 ケータイが震えた。 私は、涙を拭いてケータイを開いた。 「…エリカ」 久しぶりのエリカからのメールだった。 『真奈ちゃん!直哉君、明日ここを出るって!私、見送りに行くね。』 「………」 泣いてる場合なんかじゃない。 私も… 決着をつけよう。 直哉と向き合うよ。 今まで逃げててごめんね。 もう…素直になるよ。